日々妄想を逍遥

ダイアリーから移築。中身は変わらずに色々と、あることないこと書き込んでます。

ってことで

「海行きません?」
「行くか、馬鹿。」


何が悲しくて真冬の海なんて行くんだか。自殺志願者ですかっての。しかも、男二人で。寒いし、寒いし、何だか痛い。痛いですよ。大事な事なので二回言いました。


「じゃ、千葉なのに何故か東京と言い切った愛と冒険と夢・・・。」
「それ以上言うな。引っかかる。」


そっちに男二人は、もっと痛いです。余計な傷が増えるしダメージが大きいですから。


「えー、どっか行こうよー。思い出作りに行こうよー。」
「思い出は、ただの電気記号の集合体だ。」
「可愛くないなー。記念だよ?」
「何の記念だ。」


記念なんて、反吐の出る台詞は却下します。


「もう、これだから草食男子は困るわー。」
「・・・逝ける屍。」
「いやいや、自分で言ったらアカンでしょ。」


面倒なんだ。出掛けるの。表に興味ないし、仕事は出勤しなくても出来るし、どうしても外出しなきゃいけない時は、本当に死ぬ気で出掛けるよ。命がけだよ。
なんで、世間のみんなは出掛けたがるのか、不思議です。エコだよ、移動はエネルギーを使うんだ。近い将来、人は移動を制限しないと生きていけなくなるさ。そんな未来を熱烈希望。
俺、その為に仕事してるんだもん。システムエンジニア最高!
本当、今の会社は俺に最適なんだ。他人と協調しなくていいし、会議は全部電子だし、直接顔を合わせる必要もないし。
社会不適応者?激的に放置してください。熱烈激烈放置希望。


「ええやんか〜、遊びに行こうや〜。今日、お仕事休みっしょ?」
「俺、休みと仕事の境界線ないからさ。」
「けーちー。やっと部屋から出てきた思ったら、今度はリビングで仕事かい。」
「俺の家だ。気に入らないなら出て行け居候。」


同棲?まさか。勝手に転がり込んできて、気付いたら居候になってただけです。まぁ、基本的にコイツは干渉しないし侵入しないし、俺の領域を侵さないので、無視してやっている。
別に家の中に入られるぐらい関係なし。鍵を変えても、何時の間にか入り込んでるし。なにコイツ、実は犯罪者?


「お前さ。」
「なんですかー?」
「仕事、してんの?」
「なになに、俺に興味持ってくれたん?感激!!」
「いや、別に。犯罪者だと、色々法的にまずい。」


犯人隠匿罪とか、あったよな。うん、俺は法的には社会を害さないと決めてるんだ。一応、これでも社会常識は慮るさ。
まぁ、世界と視点と主観が変われば、法律なんてクソの足しにもならないけどね。


「俺、何時の間に犯罪者扱い?」
「色々と見て。」
「・・・俺さー、一応会社やってる、社長なんだよ。」
「ふーん。」


犯罪者ではなかったらしい。良かったねー。どうでもいいけどさ。
あー、眼が疲れてきた。流石にぶっ続けでモニタと睨めっこは疲れるぜ。あー、どこか遠くに行きたいとか、幸福な現実逃避。森林浴とかしてみたいかも。確か、VRのソフトにあったな。VGは装備してるし、ちょっと旅行するか。


「いやいや、何おもむろにサングラス掛けてるのさ。しかも、そのコードの束。不健康やなー。」


いや、これが当たり前の世代が絶対に出来るんだよ。
俺は、当たり前世代の先駆者とか言ってみる?


「偽物見てもしゃーないやん。」
「これが本物と概念を変えられれば、本物だ。どうせ、視界に映る世界だって脳が見せた幻覚。本物なんて、見る事ができないんだから。」
「屁理屈。」
「どっちが。」


ってことで、俺はこれから旅行に行ってきます。
熱帯雨林万歳。永遠に失われない世界へダイブ。
隣で五月蠅いのは、無視。本当、愛想尽かして出て行ってくれないかな。