日々妄想を逍遥

ダイアリーから移築。中身は変わらずに色々と、あることないこと書き込んでます。

死ねばいいのに。

事務所に出勤。
今日も、ポストの中には大量の請求書と督促状。見なかったフリで速やかにゴミ箱に。
それから、支出と収入の合わない経理を繰り返して、最終的に全部消えてなくなるか世界が滅亡するか首を吊るかしないと、どうにもならない事を確認。
記憶に残っていると精神に異常を来たしそうなので、速やかに事実を消去。
預金通帳の残高を眺めて増えやしないかと一時間程念を送ってみた。
いいかんじに、俺可哀相な子です。


空はムカつくぐらいに晴れ渡る。
気晴らしに市場に買出し。
三桁以上の値札は無視。探すのは、特売の中に埋まっている二桁の商品だ。
どうせ、俺はそんなに食べるほうじゃない。
適当に口に出来そうな食料を買って、それから煙草と珈琲を買って、ついでに気が向いたので武器商店を経由。
最新式のガンブレードを進められたが、値札を確認して速やかに店を出た。
駄目だ、必要経費すら捻出できそうにない。
このままだと、俺が首吊るのが一番早そうだ。
何故か馬鹿売れの人間一人の体重を支えられるネクタイに手が伸びる辺り、いい加減神様が助けてくれてもいいんじゃない?


屋上に干した仮眠室のシーツと服にタオル。
それから、隅っこにあった椅子を引っ張り出して、煙草を一本。
足元で怒鳴るラジオからは、今日のニュース。
最近下火になってきたかと思った犯罪組織が満を持して再登場。
なんと賞金額が倍増。薄汚い賞金稼ぎがそぞろ歩きを始める。
あぁ、世界は本当に薄汚い。
こんな世界で生きる事に絶望するけど、死ぬ気はないので無視決定。折り合いつけるのも面倒だし、逆らうのも面倒だし。
俺、これでも常識的社会主義平和遂行委員会なもんで。
今だって、空を舞飛ぶ鳥の影を数えてるもん。
可哀相な子なんです。可哀相な子なんです。大事なことだから二回言いました。


事務所の扉が壊される勢いでノックされる。
面倒でシカトしたら、結局壊された。後で修理費請求決定。
上乗せは常識ですよ。
あーあ、折角新しい鍵を買って三重にしてそれからちょっと細工したのに。
ドアごと壊されたら全部無意味なんですけど。ってか、あのドア特注のヤツなんで、壊すとか本来あり得ないんですけど。
これだから、力自慢の馬鹿は嫌いだよ。


暴力反対。って、痛い、痛いよ、その刃を収めてください。
あぁ?腹減った?知るか、勝手にのたれ死ね。むしろ、今すぐこの場で首を吊れ。嘘ですごめんなさい。はい、いますぐお食事作ります。
・・・ごめん、冷蔵庫の中、野菜と野菜と野菜とフランスパン。ちょ、だから刃は仕舞え、銃を手放せ、俺に照準合わせるな。
んー・・・ハム発見。サンドイッチでいいな?それ以外は却下します。出来ません。
あ?煙草吸って悪いか。いいんだよ、身長は存在の危うい両親の遺伝子に期待するから。はぁ?親なんか知るかよ。生まれた瞬間施設のゴミ箱直行だぞ?
珈琲は・・・ブラックで飲めないの、認め・・・すいませんごめんなさい謝るからその銃を降ろして。食事は両手で、召し上がれ。片手に銃構えて食事する人なんて見たことありませんよ?



事務所の経理は圧迫されて、俺の精神は焼き切れそうで、ついでに未来も明日も将来も見えない。
でも、この底辺で生きるのも楽しいから。
たまに見える幻覚か幻想か夢想か、楽しい瞬間もあるので。
ついでに、目の前で銃を構えたままサンドイッチに食いつくコイツを、どうやらアイシテルみたいだから。