赤い華咲いた
手に入らぬのならば、散らしてしまえばいいと。
そう思っていた。
どれだけ渇望し嘱望し絶望してもなお、手に入らぬその華は、誰も手に入れぬことが出来ぬ故に眺めるだけで満足できた。
誰にも手に入らぬのならば、それはそこで永遠に咲き誇ると思った。だから、眺めるだけで満足できた。
いつからだろう。その華がただ一つ視線を傾ける先があることに、気づいたのは。
華は誰にも心を傾けることなど、無いと思っていたのに。
華を求め眺めるからこそ気づきし絶望。
気づきたくなどなかった。
どれだけ私が足掻こうと、圧倒的に質量的に、敵うことなどない相手。
赤い華は、ただそれだけを思って身を開き咲かせているのだ。
赤い華はそれに焦がれる故に美しく、いっそ残酷的なまでに凛として立ち続ける。
手に入らぬのならば、散らしてしまえ。
我が手に収まることがないならば、散らしてしまえ。
けれども、そんな浅はかな願いは華に見抜かれていたのだろう。
ある日、自らその身を散らした赤い花。
散らした身すらも美しく、そして残酷なまでに凛々しかった。
赤い華咲いた。
赤い華最多。
赤い華裂いた。
赤い華が焦がれた視線の先にいた、ただ広がる大きな空。
全てを包む故に、全てに背を向ける空。
赤い華を、さいたのは、だれ?
−懺悔−
はい、懺悔のお時間です。
古歌です。
今回の写真は彼岸花。ちなみにこれも、家の近所です。
古歌の大好きな花です。真っ赤な彼岸花。白いのもピンクも最近見かけるようになったけど、やっぱりこの花は赤くないと駄目ですね。
あの一切の色を拒絶する真っ赤な花こそ、彼岸花の名に相応しいと思います。
赤ってのは特別な色なんですよね。
誘う色であり、神聖な色であり、生と死を象徴する色であったりします。
今回は、空と華の恋。ちょっと途中で遊郭とか花街とかも想像したりしてました。
ガゼットさんの歌に、「春ニ散リケリ身ハ枯レルデ御座イマス」ってのがあります。ちなみに曲名、自信ありません。俗に言う春散リっすね。
この曲をイメージしつつ書いてみました。まぁあれは花と片羽の蝶々のお話ですけど。
BUMPOFCHIKINの「ダンデライオン」でもいいかもしれない。もちろん、綴りに自信は以下略。
昔から、こう言うシチュエーションに弱いんだよね。
基本リズムとかメロディーで聞くけど、時々歌詞ありきで好きになるバンドがあったりします。
さて、古歌さんはこれから残りの休憩時間でちょっとONEPIECEを読まないといけないので。尾田っちに愛を叫んで終わりにします。
尾田っち、大好きだぁぁぁあああぁぁぁあぁぁっぁぁぁぁぁああぁ!!
失礼しました。ではでは、らびゅー。