日々妄想を逍遥

ダイアリーから移築。中身は変わらずに色々と、あることないこと書き込んでます。

お弁当って話

今週のお題「お弁当の思い出」

はてなさんに乗っかってみる。
お弁当の思い出かぁ・・・あー、お弁当ねぇ・・・。
古歌さん、実家暮らしなんで料理は家ではしません。台所は母親の領域なので、あくまでお手伝いしかしないんですよ。もしくは味見と言う名のつまみ食い。
でも、これでも結構家事スキルあります。料理は結構好きです。レシピと材料を揃えて作るのも好きですけど、得意料理は冷蔵庫の中身を覗いて残ってる食材を使いまわすこと。


で、お弁当。昔昔、まだ古歌さんが大学生だった頃のお話。
その頃良くつるんでた連中は、そろいもそろって料理オンチでした。お金がないと言いながら白米をそのまま齧る子とか、お金がないと言いながら大根を丸齧りする子とか、お金がないと言いながら安売りだった食パンをそのまま齧る子とか、とにかく食材を調理するって観念がない奴らばかり。まぁ良くもそれで一人暮らしをしようと思ったなって連中ばっかり。
で、その連中でお花見に行こうって話になったんです。
花見と言えば、もちろん楽しいのはお弁当。
ただ問題が一つ。
誰が作るんだよ、その弁当は。つか、お前ら満場一致で古歌が作るの確定とか思ってないかい?
総勢十人前強の弁当を作る羽目に。
授業が終わってから安売りのスーパーを数軒ハシゴして、とにかく安い食材を集めまくる。大学の周りには学生に嬉しい安売り店が結構そろってましたし、ちょっと遠出すれば大型の量販店もあったんですよねぇ。
春らしい、花見弁当が食べたいとか注文を受けて、古歌さん必死です。
前日のうちに、混ぜご飯の具を炊いて、鶏肉と豚肉は下味をつけて冷蔵庫へ。それからほうれん草を下茹でして、ついでに安売りだったネギをコンソメで煮て。

そして翌日の朝、大戦争です。
唐揚げは鉄板ですよね?古歌さんの唐揚げはガッツリ下味をつけたおかず唐揚げです。隠し味にウスターソース。ちなみにこれは実家からパク・・・げふん、借りて来ました。
卵焼き、これも鉄板。卵をあんなに大量に割ったのはあれが初めてでした。そして、焼いても焼いても卵が減らないのも初めてでした。ぶっちゃけ厚焼き玉子なんだけどむしろロールケーキか?程度のボリュームに・・・。
そしてタコさんウィンナー。これも鉄板だけど、タコさんに切るのが大変っしたよ、わざわざ赤いウィンナーを探してきて、足を切り分けてフライパンに降下。むしろ投下。切る、投げる、炒める。切る、投げる、炒める。時々つまみ食い。
それから昨日のうちに作ったネギのコンソメ煮とほうれん草は簡単にゴマ合えで。
それから、豚肉を焼いて肉巻きおにぎり。これが面倒なんだよ。俵型のおにぎりを大量に作ってから、焼いた肉を巻いて海苔を巻く。手順はこれだけなんだけど、量が多いのでイチイチ面倒でした。
それから混ぜご飯。こちらは簡単に。酢飯切ってから炊いた具を混ぜるだけ。面倒なので錦糸玉子だのイクラだのは乗せません。もちろん絹さやも乗せません。つか、乗せても誰も食べないのは古歌が一番知っている。



そして、連中を叩き起こして花見に出発。
前から目星をつけていたのは、古歌の実家に程近い公園でした。
山の上だし、ほとんど人もこないし。
見事に貸切状態で満開の桜、でも隣は神社と墓場。しかも、寂れてるので雰囲気はばっちり。夜だったら絶対に来れない場所です。



そして、お弁当をご開帳!!
古歌としては、開けた瞬間におぉ〜!!みたいな歓声をもちろん期待してたんですよね。あの、漫画とかドラマとかでありがちな・・・


弁当パカっ。古歌さんドヤ顔。
   ↓
一同歓声。「おぉ〜!!」「美味そう!!」
   ↓
古歌さん「つか美味いし。」
   ↓
一同絶賛して古歌さんを敬う「まじスゴイ!!」「古歌見直した!!」


この流れだよ。作った古歌が一番望むのは、この流れだ!!
このテンプレを期待してた古歌さんを待ち受けたのは、ある意味でテンプレっした。


車から弁当を運ぶ。
    ↓
弁当係りがこける。
    ↓
一同「おぉ!?」古歌「あぁ!!」
    ↓
古歌「てめぇ何してくれんだ人の努力!!」
    ↓
一同「オカンが怒ったぁ〜!!」


こんな流れ、マジでいらないっす・・・・。
もちろん、この後古歌のお怒りは炸裂しました。
つかね、古歌さんは何時からオカンになったんだよっ!!そりゃねぇ、弁当作ってる時点で何かがチガクネ?とか思ってたけどさぁ。
古歌にとって、お弁当の思い出とはこれですね。
つか、どんだけテンプレな馬鹿軍団なんだよ、うちらは。
ひっくり返った弁当から無事な部分と、被害を免れた弁当で無事に花見は出来ましたけど。それでも古歌の大切な何かがちょっと涙に濡れた一日になったよ。
美味しいって言ってもらえるのは嬉しいけど、オカンの味に似てる!とか言われた時は複雑でした。だから、古歌はオカンじゃないし、むしろこの中では一番年下なんだよぉ〜。



ちょっと懐かしい事を思い出したら、今更ながらにムカついてきたぜ。
お弁当作るのは楽しいけどね。昔は女の子の綺麗なお弁当に憧れたけど、古歌さん野菜嫌いだし生野菜だのプチトマトだの弁当に入れないし。
むしろ野菜の煮物とか、唐揚げとか、魚の竜田揚げとか、精々入っても胡麻和えとか白和えとかだし。
本当に地味なお弁当だったと思います。
基本自分も食べる弁当なので、自分の嫌いな物は入れないんだよね。
あー、久しぶりにお弁当つくりたくなって来た!
次の休みはお弁当持って出かけようかな。