日々妄想を逍遥

ダイアリーから移築。中身は変わらずに色々と、あることないこと書き込んでます。

うふふのふ〜って話

本日の日記には過分にフィクション部分が含まれています。とか言ってみる。




どーも、古歌さんです。
まさかのウォークマンショックから立ち直れずに昨日までは仕事をしてた古歌さんです。
本日は古歌さん、お休みデー。
で、先日ちょっとした伝手でお知り合いになったおじい様がいらっしゃいます。
その方、母親の仕事場の方なんですけど、どうやら古歌さんを随分気に入っているようで。
いや、初めは本をお借りしたところから知り合いまして、その本の感想とかを手紙に書いたり、電話をしたりと、それなりに面白くお付き合いをさせていただいておりました。
かなりお年な方で、言ってしまえば古歌はお祖父ちゃんとお話してる気分でした。本の趣味も若くて、「神様のカルテ」を奨めてくださったのもその方です。
ちなみにこの本で、古歌さんは久しぶりに号泣しました。
そして、そのお爺ちゃんとは前から会いたいと言われておりまして、今日は珍しく母親と休みが会ったので、以前より誕生日プレゼントを買いたいと言われてまして、一緒に出かける事になりました。


えーっとですね、古歌さんは会うのは構わなかったのですが、プレゼント云々については結構半信半疑でした。
気持ちは嬉しいのですが、古歌さん人に物を買ってもらうの苦手なんですよ。
なんだろう、凄く親しい連中とかには平気で物を強請りますけど、それは実現不可能なものがほとんどです。
誕生日にPSPを買ってくれとか一例ですね、後は家が欲しいとか言ってみたり。
とにかく、冗談で済む範囲で言葉遊びって感じで。


ところがどっこい、なんとそのお爺ちゃんは、マジで古歌にプレゼントを買う気だったようです。
お孫さんがいらっしゃらないので、どうやら古歌を孫同然に可愛いと思ってくださったようで。
こんな性格捻じ曲がってる古歌さんでスイマセン。と何度謝りたくなったか。
でも生来の猫被りが災いして、とても素直でいい子とか思われてたようです。
古歌さん、腹をくくりました。
このキャラのまま行くしかない。


そして今日、朝から駅で待ち合わせをして近くのデパートへ。
どうやら、先日のウォークマンショックを知っているらしく、そのウォークマンの新しい物を買いましょうと。
ちなみに、洗濯機で回された青さんはその後データはなんとか取り出せたものの、やはり本体はお亡くなりになりました。
すごく嬉しくて、嬉しくて、でも何となく申し訳なくなりつつも、電気屋へ。
遠慮しないで、本当に欲しい物を買いなさい。と言われまして、古歌さんも遠慮するのは逆に失礼な気分になってしまって。


買っていただきました。
ウォークマンの新品。しかも、付属品は?とかイヤフォンはいいのか?とかとにかく、古歌に対して凄く優しいのですよ。
もう、色々と緊張してる古歌さんはそれでも何とか受け答えをして、ウォークマンだけを買っていただきました。
本当に嬉しくて、もうどれだけお礼を言ったやら。
お爺ちゃんも凄く嬉しそうで、本当に古歌を孫みたいに思ってるんだなーってしみじみ思ってしまいました。
お爺ちゃん、詳しくは知りませんが一人暮らしでして、奥さんやお子さんを早くに亡くしてしまったらしいです。


その後、お爺ちゃんは古歌を連れてデパートの鞄売り場に直行します。
そして、なんと、このお店の中で一番好きな鞄を選びなさい。と衝撃の一言。
もう慌てふためく古歌さんです。
最終的には、貴女にはこの鞄が似合いますね。とか言っていただき、結構な値段のする鞄を買ってくださいました。



もうねぇ、古歌さんひたすら恐縮してしまうよ。
とにかくどうしようって感じでした。



好意の示し方って人それぞれだと思うけど、古歌はお爺ちゃんに対して手紙を書くとか、電話をするとか、そんなことしか出来ないのですよ。
出かけた時にちょっとしたお土産を買ったりとかね。それも、本当に些細なお土産なんです。
ハンカチとか、タオルとか、ポストカードとか。
でも、お爺ちゃんにしてみれば、今までそんな事をしてもらった事は無いと。そういった些細なお土産が本当に嬉しいのだと言われました。




こうなると、恨めしいのは自分の可愛くない性格ですね。
自分に示される好意を、古歌は上手く受け取れないのですよ。
プレゼントは嬉しいし、単純に喜びます。
でもそれは、あくまで金額の見えないプレゼント。そして、その裏側に潜む思いが見えるプレゼントなんです。
うーん、うまい言葉が思いつきませんが。普通人にプレゼントを渡す時って、多かれ少なかれ打算が含まれますよね。そんな事ない純粋なプレゼントだって言う人もいるかもしれませんけど、古歌はそう思ってしまいます。そして、その打算を読み取って返せる事に、古歌は心底安堵するんですよ。
今回のお爺ちゃんのプレゼントは、本当に嬉しい反面なんだか困ってしまうんです。
うーん・・・これは、古歌が捻くれてるせいなんでしょうけどねぇ。
ま、本当に嬉しいのは本心ですし、お爺ちゃんの思いも本当に本物なんでしょうけど。そして、古歌はその思いに対して何を返せるのか。なーんと思ってしまいます。
ちなみに、古歌さんは身内に対してもこの傾向が強いです。特に、両親と姉貴に対して。ほぼ強迫観念に近い形で、プレゼントを押し付けてます。



べつに古歌はね、物が欲しくてお爺ちゃんと仲良くしてた訳じゃないんだよね。
本当に、楽しくてお手紙書いたりとか電話したりとかしてたんですよ。
それが何となく、モヤモヤする。
いや、お爺ちゃんだって決してそんなつもりで古歌にプレゼントしてくれた訳じゃないんだろうけど。
それでも何だかモヤモヤするんだもん。
どこから聞きつけたのか、次はパソコンを買おうと言われた時は、全力で拒否しましたけどね。



そんな古歌さんの休日でした。
ちなみに、さっきまでその話をしーちゃんとしてたのですけど、しーちゃん曰く、古歌は傷つくのが極端に嫌いなんだよって話をされました。
人の言葉を冗談半分で受け取って、本気でも嘘でも受け流せるように構える。
相手の出方を伺ってドッチにも自分が転がれるように、自分が傷つかないように、常に位置を測って立っている。それが古歌の基本スタンスみたいです。
だからかな、一方的な受動の情報に対して古歌は凄く感情移入します。
映画でも、本でも、与えられるだけの情報ってのは、言い方は悪いけど受け取る事だけに設定されたものじゃないですか。受け取った人間がそれをどうしようと、、それに対して誰かが傷ついたり何か反応してきたりって事は少ないと思う。少なくとも、友達や親や身近な人間の話よりもその他大勢の反応として流される余白が大きいと思うのですよ。


しーちゃんと古歌が一緒に居る理由も、そこが大きい。
お互いにそう思ってるから、お互いの言葉に対して無責任な言葉で返せる。


なーんて事をつらつらと話してました。
誰だって傷つく事は嫌いだし回避したいと思うけど、どうやら古歌はそれが極端みたいです。



取り敢えず、これからお爺ちゃんにありがとうの手紙を書きたいと思います。つか手紙って、自分学生かって突っ込みたいところですが、しゃべる事では上手く伝えられない自分がいまーす。
適当な事ならいくらでも話せるんだけどねぇ。