日々妄想を逍遥

ダイアリーから移築。中身は変わらずに色々と、あることないこと書き込んでます。

ぶらり一人旅って話

ちわー、古歌です。

今日は仕事だったんですけどぉ、仕事が終わってからちょっと思い立って映画を見に行ってきました。ほら、水曜日ってレディースデーじゃないっすか。古歌さんも一応生物学上女なもんで、千円で映画見れるんですよぉ。

で、本当はしーと行こうかとも思ってたんですけどぉ、しーはドタキャンしやがって。
実家からお母さんがやってくると慌てておりました。しーは凄い猫かぶりの子なので、お母さんが来る前に家を綺麗に片付けて完璧な息子としてお出迎えしないといけないので。
その辺、古歌としーは凄く似てるみたいですね。
で、そんな話はどーでもいい。


話題の問題作ブラック・スワンが見たくて、時間調べたら丁度いいし、電車も時間合うしで。
仕事終わってのんびり電車で移動。
映画館はほどほどにすいてまして、でも貸切ではなくて安心。前評判やレビューなんか見ると結構怖いみたいだったし。
予告が始まった辺りで同じ列にカップル一組と女二人組みが入ってきました。
後々この二人組みはかなりむかつく事態を引き起こしてくれるんだけど、まずは映画の感想と行きましょう。




えー、見終わってから帰りの電車の中でこれを下書きしてますけどぉ、つかリアルタイムで、今も余韻が抜けません。
映画の印象が強すぎて、中々普段の感覚が戻ってきません。

主人公は二ナちゃん。この名前で古歌のツボを八割掴んでます。
彼女はとあるバレー団のソリストの一人。ウィンターシーズンでは引退したプリマに代わって新しいプリマが選ばれて白鳥の湖を踊ることに。
ニナは紆余曲折を経て主役を射止めます。

えーっと、白鳥の湖ってバレーは、白鳥のお姫様役ともう一つ、黒鳥と呼ばれるヒールの役が裏主役としてあります。古歌が昔見に行ったバレーはダブルキャストで白鳥と黒鳥を別の人が踊ってるやつでした。

で、二ナちゃんはこの黒鳥がどうしても踊れないのですよ。完璧を目指すあまり感情を抑圧してしまうニナちゃん。その重圧に彼女は様々な幻覚を見るようになります。
自分が今どちら側に立っているのか分からない。そんな中、とうとう舞台は初日を迎え・・・。



物語として綺麗に纏めているけれど、古歌は物語と言うよりもこのニナちゃんに感情を持ってかれました。
彼女の母親が、どうしても古歌の母親と被ってしまうんだよ。
爪切りのシーンでは自分の手を掴んでしまった。
子供の頃から、古歌は爪を切られるって行為が怖くて仕方なかったんだよね。刃物を持った他人を前に無防備に両手を晒すのが凄く怖かった。
例えそれが母親だろうと、いや母親だからこそ怖かったのかもしれないけど。とにかく爪を噛む癖を矯正しようとした母親は、細かく古歌の爪をチェックしてましたからね。

久しぶりにイイ映画を見た。でも、これちょっとなんだろうね・・・色々と直撃な映画でした。ありていに言えば、トラウマをばっしばし刺激してくれたというか・・・。思い出したくないことも刺激してくれる最高に最低で面白い映画。
うーん、一般受けはどうだろうね。演出も分かりにくい人いるかもしれない。つか、二ナちゃんの境遇に少しでも感情移入できなければ、は?意味不明なんですけど?ってなるかもしれない。天才タイプの人とか、プレッシャーや逆境を力に出来る人はなおさら意味不明?ってなると思うよ。
万人受けする映画ではありませんが、古歌はDVD出たら買おうと思ってます。もう一回映画館で見たい。





では、映画の感想はこの辺で。これ以上書くとネタばれしたくなるしね。
えーっと、映画は結局一人で見に行きましたけどぉ、かなーりムカつく出来事がありまして。

ちょっと冒頭でも書きましたけど、映画館のマナーってあるじゃないっすか?
最近はずいぶんマナーも向上されて快適に映画が見れて最高とか思ってましたが、久しぶりに強敵がきやがりましたよ。
同じ列に座ったいい年した女二人組み。ええ、敢えてこうやって書かせていただきます。つか、むしろ馬鹿女二人組とかでいいと思う。マジで。
上映してすぐには本編は始まらずに、予告とか流れるじゃないっすか?その時に馬鹿女二人が入ってきたんです。
本当は古歌のすぐ隣二つだったのですが、その馬鹿どもは一つ離れて座りました。まぁ空いてるし古歌も気兼ねしなくていいやと思ったんですけど、その時もっと離れていればよかったと後悔しました。

まずは、なにやらゴソゴソガサガサうるさい。ビニール袋の音もそうだけど、じっと見れない人達なのか、やたら動くし物音がでかい。そこまでは、古歌も仕方ないよねって好意的に見てました。
最低なのは、二人して喋り捲りな事だよ。
どうやらこの人たち、話題作なら見るってタイプみたいで、ずーっと意味分からないとか激しいとか有り得ないとか、とにかく五月蝿い。肝心なシーンとか静かに見るシーンとかでもかまわずに喋る喋る。

持ってた紙コップを本気で投げつけようかと思いました。

しかも、途中で携帯を開く。
映画館みたいな暗闇の中だと、携帯の光はかなり目立つしぶっちゃけ目の端にチラチラしてすげぇ邪魔。それに気づかずに今何時?とか言ってる馬鹿女。だったら映画館に入るな。殺意が湧きます。


そして、ブラック・スワンはR−15の指定が付いてます。直接的なセックス描写はありませんが、それでも結構きわどいシーン連発するんですよ。特に後半。そこで馬鹿女二人は盛り上がってます。
激しいだのヤラシイだのを連発し、しまいには二人して笑い出す始末。
え?そこ笑うところですか?これ、爆笑するようなコメディでしたっけ?
もう古歌さん、本気で怒鳴ろうかと思うぐらいに目障り耳障りな二人組み。
それでも、映画は十分にのめり込めたし、ラストは目が釘付けになっておりました。


最後のシーンが終わり、エンドロール。
古歌さん余韻に浸ります。あー、疲れる映画だけど楽しい映画だった。見ごたえ十分だし、これもう一回見に行こうかな。なーんてことを考えつつ、エンドロールって結構皆見ないで席を立つんだなーとか思ってました。

エンドロールに突入した瞬間に次々席を立つ人々。空いてることもあって、すぐにそれも収まります。古歌さん、なおも余韻に浸ります。
あー、イイ映画だけどなーんか胸糞悪くなる映画だったなぁ。つかこれトラウマ刺激映画だよー。とか思いつつ、シンプルなエンドロールが逆に際立ち最後まで綺麗にまとめてやがると思ってました。

そんな時、なんと馬鹿女二人組み。あー、ようやく終わった。だとか、意味分からないんですけど。とか言いながら席を立ちます。シートの真ん中に座ってた馬鹿二人。古歌一人と、逆隣にはカップル一組いたんですね。
で、普通なら「スイマセン」とか一声掛けて動くよねぇ?
これ、古歌がオカシイこと言ってないよねぇ?
馬鹿二人は、古歌の方へ向かって早く席を立てと言わんばかりに真横に立ちました。


え?オカシイの古歌さんですか?まだエンドロール終わってないけど。


あんまりにもイラっとした古歌さん。前の席に人がいないことを確認して、短い足を伸ばして通せんぼしてしまいまいした。だって、あんまりにもあんまりな態度だったんだもん。
古歌のやったことはもちろんマナー違反です、ついでにお行儀も良くありません。ましてや、通せと言わんばかりの人がいる前でやることではありません。
でも、その時はやらずにはいられなかったんだ。
そこでようやく、馬鹿女二人は「通ります」と言ってきました。
古歌も足を下ろして小さく会釈しましたよ。



せっかくイイ映画で気分良かったのに。そして、自分のしたことの子供らしさに凹みました。
やられたからやり返すって、小学生か自分は。落ち着いたらすごく恥ずかしくなって凹みました。
映画館の外の喫煙所で一人、映画の感覚が抜けない&落ち込み&凹みで、うずくまって煙草吸ってましたよ。
そしたら、追い討ち。


「君、一人?ちょっと話聞かせてもらえるかな?」


え、あの、ポリスメーン!!


ちなみに古歌さんの服装は、ジーンズにグレーのカーディガン。どうやら、ポリスメンには薄暗さも相まって制服に見えたらしい。
これが噂に聞く職質かーと思いつつ、身分証の提示を求められたときは心の汗が流れ出しそうでしだ。しかも、免許の写真と三回ぐらい見直されたし。そんなに古いものじゃないんだけどな・・・。




とにかく、ブラック・スワン。もし、機会があれば見る価値はあると思いますので。
もちろん、映画館ではルールとマナーはしっかり守って。快適にお楽しみくださいってね。





あーあ、それにしても給料日が遠いよー。

色々と悲しくなった初夏の夜でしたとさ。