日々妄想を逍遥

ダイアリーから移築。中身は変わらずに色々と、あることないこと書き込んでます。

声を枯らして叫ぶ想い

強くありたいと望むのは簡単だけど、その望みを叶えるのは難しい。
一人であることを恐れない強さなど、幻想に過ぎない。他者の中に混ざることの出来ない弱さを隠して誤魔化して強さに見せかけているだけだ。
不自由な自由に耐えうる強さを手に入れたくてもがいた結果、手の内に残ったのはどうしようもない孤独と寂寥感だけ。
では、どうすれば良かった?
己を殺して仲間に混ざればそれだけで、世界は違って見えただろうか。
いや、きっと今以上に苦しかっただろう。
自分を偽ることは簡単だけど楽ではない。
作った己のテンションを持続することは、案外難しい。
動きを制限されるキャラクターの中で自由に生きるなど、偽り以外のナニモノでもないのだから。それこそ、ただの幻想だろう。
ナニモノにもなれない中途半端な存在こそが、己が生きる存在証明とでも言えば面白いのかもしれない。
思い出せない遥か昔に抱いた、確かで、それでも脆くて薄い硝子で形成された意思は、どこか遠くに消えてしまった。砕けた破片だけが何時までも残っては鈍く小さな、でも無視出来ない持続する痛みを与え続ける。
その痛みに慣れて忘れて生きる事が出来るようになった瞬間、きっと世界は消えるのだろう。