日々妄想を逍遥

ダイアリーから移築。中身は変わらずに色々と、あることないこと書き込んでます。

いい加減にしなさい。

今日は晴れ渡る青空。
真冬の一日、小春日和最高。
屋上に放り出して雪かぶってた椅子を綺麗に掃除して、木箱を重ねたテーブルも設置。
山ほど溜まった洗濯を一気に片付けて、そいつも屋上に干してやる。
それから、特別な時、主に客専用の珈琲豆を挽いてから丁寧にネルで抽出。薫り高い豆に満足しながら、ブラックのまま胃の中に落としていく。
煙草を咥えて、滅多に使わない手入れが面倒なライターで火を付ける。
全てが特別な休日万歳。
最近仕事ばっかりで毎日時間に追われて働いていたので、たまにはゆっくりまったり休日を満喫したいもん。

邪魔な電話も今日は休み。
電源切って放置決定。

あー、幸せ。
この青空が綺麗だと思えるぐらいに、俺は機嫌がイイみたい。


「やっほー!!」

幻覚、幻聴、気の迷い。
そうだ、今の言葉は幻聴だ。俺は今日はお休みなんだ、お休みなんだ、大事なことなので二回言いました。


「シカトですか?無視ですか?」
「五月蠅い。幻聴がしゃべりかけるな。音速で死ね。」
「最近好きだね、音速で死ね。」
「心の底から思っていると、口癖になってしまうんだ。環境が全て悪い。」


あー、幻聴と会話できちゃった。
俺、かわいそう。


「やっほー!!遊びにきてやったから飯作れ。」


幻聴、パート2。勘弁してください。
幻覚、幻聴、気の迷い。以下略。


「めーしー。」
「めーしー。」
「めーしー。」


ん?今三人分の声がしたぞ?
俺の幸せな休日は?
一人で優雅に珈琲飲んで、ゆっくり一日何もしない。
そんな俺のささやかな幸せは?


「おい、飯くれ。肉な。」
「肉より魚食べたい。フライがいいな。」
「えー、魚も肉も嫌い。」


え?俺作るの前提?ってか、お前らなんでこの家知ってるの?俺誰にも住所教えてないよ。ってか、何故来たのさ。


「ねー、ご飯。早くご飯にしてよ!!」
「ってかさー、イイ所に住んでるよね。」
「この家、落ち着く。」


ごちゃごちゃと五月蠅い連中。本気で死んでくれないかな。
あぁ、環境が悪いと心が荒む。
このところ毎日毎日毎日毎日毎日、本当に休みなしに仕事してようやく捥ぎ取った一週間の休暇なのに。
仕事なか・・・この連中は仲間じゃねーな。ただの仕事場が同じ人と、なんで休暇の時まで顔合わせなきゃいけないんだ。


「もうさ、いい加減にしなさい。」


取り合えず、この三人屋上から落としてもいいかな。
いいよね?俺の行為は、正当防衛だ。