日々妄想を逍遥

ダイアリーから移築。中身は変わらずに色々と、あることないこと書き込んでます。

オリジナル妄想

夏の終わりの最期の時に

夏が終わっていく。暮れていく日が少しづつ早くなり、傾く西日がキツクナル。 そんな中佇むと、まるで世界が終わるような感覚に陥ることがある。 あくまで自分の感覚だからか、自分を除いた周囲はそんな事意に介さずに日々を送っていく。 それに、小さな違和…

異常なまでの花の色

極彩色の世界へようこそ。そう笑った兎の頭に乗るのは花冠。様々な花を刺したその冠は美しいのかもしれない。 ただ、モノクロの世界に慣れた私の目にはただただ、うるさい。としか映らない。貴方のツマラナイクダラナイモノクロの世界から、極彩色の色錦へご…

散歩からの生還

死ぬ気で歩く海辺の道。 気軽に散歩だなんて思いつくんじゃなかったと後悔しても後の祭りである。人は思いつきで行動すると碌な目に合わない。学習しようと思うけど、毎回思うだけで結局同じことの繰り返し。そんな日々の繰り返しを積み重ねて私が形成されて…

赤い首輪の黒猫日記

1月某日 寒い寒い雪の降った夜 ロイヤル・コーヒー からん。と響くドアベルの乾いた音。マスター自作のドアベルは、お客様には大変不評だ。何でも、以前に使っていた金属のドアベルの方が店の雰囲気に合っていたとか何とか。そんなお客様は、今日もドアベル…

祝福

僕が傷つかないように。その祈りは通じた。 僕は、傷つかない。でも、毎日傷ついている。 背後で車が店のウィンドウに突っ込んだ。 本当に、一秒前は僕がそこを歩いていた。 時間と空間が歪むって分かったから、事故が起きるのも分かっていた。でも、僕は何…

届かない声ならいらない

赤銅色のお鍋。どうしても欲しくて、高かったけど清水の舞台から飛び降りるつもりで、一生使うつもりで買った。 毎日毎日、綺麗に磨いて使ってる。 壁に一列に並ぶ様々な香辛料。まるで薬学教室みたいだと言われるぐらいに集まっている。今時手軽に使えるよ…

正しいクリスマスの過ごし方。

この季節、しかも土曜日、しかも祭日。一人で出かけるのは命懸けだと思いました。白いコートは、一昨年のセールで半額以下で買ったもの。着てきたのはイイけど、思いのほか暑くて脱いだはいいけど、今度は邪魔。ロッカーに入れるのもシャクだったので、買っ…

どーしてもやってしまうのよ

どうしても辞められない癖ってあるもんだよね。 たとえばさ、ストローで飲み物飲むときに、ストロー噛むとか。 煙草のフィルターをガッちゃんの如くがじがじ噛み締めるとかさ。 幾つになっても辞められない癖。そして、自分でもなんだかなって笑える程度の些…

舞い散る花唄

この階段を下りた先に、不思議の国への入り口があった。 昔昔のお話。まだ私が小さい頃、たった一人で遊んでいた私の元に届いた招待状。 桜色した封筒の中に入った、真っ赤な便箋。 綺麗な細い文字で書かれた招待状。 鍵は桜の花びらの形。 ワクワクしながら…

夜に潜む

誰もいない。 ただ一人で煙草を吸った。 最後の一瞬だけ燃え上がった火の粉がわが身を焦がす。 夜の駅はほとんど人がいない。 改札から地下通路を通ってホームへと急な階段を上がる。通り抜けた改札はとっくの昔に無人になっていて、冷たく無慈悲な自動改札…

赤い華咲いた

赤い華咲いた。 赤い華最多。 赤い華裂いた。 手に入らぬのならば、散らしてしまえばいいと。 そう思っていた。どれだけ渇望し嘱望し絶望してもなお、手に入らぬその華は、誰も手に入れぬことが出来ぬ故に眺めるだけで満足できた。 誰にも手に入らぬのならば…

此処ではないどこかへ・・・

どこか遠くへ行きたくて。 此処ではない、どこかへ知らない土地へ行きたくて。 果てしない絶望を抱くこの街を出たかったのかもしれない。 この、どこまでも閉鎖的で生ぬるい空間を打開したかったのだ。飛び出せば、何かが変わると思った。 飛び出せば、理想…

声を上げろ!腕を上げろ!私はここにいる!

部屋の隅で膝を抱えるのはもう飽きた。 誰もいない部屋で一人、顔を伏せて涙を流すのにも飽きた。 真っ暗な部屋でどこまでも落ちる思考に付き合うのも飽きた。 私は私でしかないことを、私はどうして忘れていたのだろうか? 否、それすらも否定する己の思考…

心に響く音

高らかに、響く音。 鳴り響け、この心の音。 小さなライブハウスの中。 騒がしい人々の期待の声。募る思いが形になるならば、きっとこの狭い空間いっぱいに広がって収まりきらずに弾けてしまうだろう。 白い杖を持つ少年は、邪魔にならないように壁際で一人…

期末テスト

青空しか見えない空間が好きだ。 今日も今日とて学校にて補習。 悲しいかな、夏休みももう佳境って思う今日この頃、俺のかわいそうな頭は勉強をしっかり放置してくれちゃってるので、今更補習を受けたところで何も変わらないのに。 先生も大変だよね、この夏…

バイバイさよならこれでお仕舞い。

学校の)帰り道。 ほとんどの生徒は夏休みらしいけど、夏休みを先取りした自分たちには夏休みなんてものは関係ない。 つか、補習かったるいけど、行かないと単位とかヤバイし。学校サボるのは最早テンプレだから仕方ないとして、流石に留年はヤバイ。 つか、…

星に願いを・・・

七月七日。俺の生まれた日で、俺が死んだ日。 今日も無事に仕事が終わって一安心。 今日も笑顔で社会に適応した自分は偉いよ、本当に。 時々、全てを捨てて全てを壊してみたいけど、もとから壊れてる俺は何を壊せばいいんだろうって思う。 捨てるものも持た…

金曜日の魔法

今日も一日、無事に仕事が終わった。 今日も営業大変だった。熱かったし。つか、いい加減ウチの会社もクールビズを取り入れたほうがいいと思う。時代の流れ読もうよ、お願いだから。 そんな感じで退社します。今日は金曜日なんで、同じ会社の女の子の私服姿…

屋根の上、真夏の夜

僕は、ずーっと我慢をしていたのだろうか? 両親は共働きで、家は祖母ちゃんの代から花屋を経営していた。 とにかく忙しい両親は、僕に何でも一人でやることを言い聞かせた。三つ子の魂百まで。じゃないけど、自然とそんな両親の意向に沿うように生活するよ…

気付かれなければ犯罪とは立証できないのです。

白いマントを翻して、シルクハットを片手に優雅にお辞儀を。 クラシカルな怪盗ルックは、案外嫌いじゃない。これで、観客でもいれば最高なんだけどね。 基本闇に潜む存在だけど、これでも派手好き目立ちやがりで矜持が高い。 こっそり忍び込んで無粋な、それ…

仕事辞めてぇ・・・

毎日毎日、同じ場所に行って仕事して、家に帰ったら飯食って寝るだけの生活。 わずか一行で表せる己の生活にも、だいぶ嫌気が差して五年経ちました。 仕事は相変わらずに適当に、そりゃ五年も居れば人は入れ替わって古参とも呼ばれるようになります。仕事だ…

仲良くできるとか幻想ですよね。

お願いだから、俺の名前を呼ばないで欲しい。 俺の名前は、俺にとってとても大切な宝物だから。それを土足で荒らすような真似をしないで欲しい。 名前ってのはね、本当に大切で大好きな人に呼んでもらうから意味がある訳で、そりゃ俺だってそれなりに仮面被…

仲良し?仲良し。

こんにちは。皆様のアイドル鳴響雪都くんでーす。 今日は、毎日毎日毎日毎日・・・以下略な感じで忙しい生徒会のお仕事に飽きたので、一日お休みにしてみました。 なんだっけぇ?王道くん?王道転校生くん?そんな名称の転入生くんが来てから、もう俺のお仕…

強くあろうと思っていた。 誰にも負けない人間になろうと思っていた。 初めは、きっと追いつきたかっただけだ。人並みであろうと、皆と同じであろうと。 一生懸命頑張って、背伸びして、走り続けた。 気付いたら、一人になっていた。 隣に並んでいた人たちは…

流れる音楽と雑多な人込み、それから油の匂い。

全てが入り混じって形成される路地裏。夜なのに真昼の明るさが再現されるこの場所は、雑多で猥雑で込み合っている。 その空気が、なんとも心地良い。 事務所に使っているビルの三階。鍵は特殊加工されていて、開けられる人間は限られている。この地区では無…

笑う角には福来る?

にっこり笑顔で誰にでも平等に愛想を振りまいて、それから適当な会話と挟む相槌、どんな話でも最期まで耳を傾けて、決して否定はしないこと。 否定も肯定もしないし、俺の意見を言うこともない。 これが、俺の職場での位置を確保するための処世術だと言った…

一緒だよね?

黒色のスカートはプリーツは可愛いと思う。 長いスカートとかありえないから、思いっきり短く切ってある。これ、ばれるとマズイけどね。服装検査あったら一発で終わりだけど、それ専用のスカートロッカーに放置ってのは、これ当たり前っしょ? 学校指定のブ…

流れるメロディの中で死ね

世界で一番幸福な最期は、一体どんな状態だろうか。戯れに出した命題。 きっと、一生頭を悩ませても理解出来ない質問者の意図。 それもそうだろう、質問者はすでにこの世に存在しないのだから。 イライラ、イライラ、カリカリ、カリカリ。 同じ場所を永遠に…

不思議の国

不思議な国への扉は、すごく近くにあったのかもしれない。 兎の穴に落ちた先には何処までも続く長いトンネル。そして、不思議な風景の数々。重力も、引力も、この世の理と思っていたものを全て無視した不思議としか異様のない空間。 そんな中を冷静な頭で落…

涙は飾りでしかない。

一瞬で空間を支配できる唯の道具でしかないと、思っていた。 感情が伴う事なんてないと思っていた。だって、これは唯の肉体の条件反射でしかないから。 それなのに、それなのに。 飾りでしかないと気付いたのは、幼い頃。涙を一つ流せば、世間が幼い子供に甘…

声を枯らして叫ぶ想い

強くありたいと望むのは簡単だけど、その望みを叶えるのは難しい。 一人であることを恐れない強さなど、幻想に過ぎない。他者の中に混ざることの出来ない弱さを隠して誤魔化して強さに見せかけているだけだ。 不自由な自由に耐えうる強さを手に入れたくても…

おいでませ、万事屋さん

4月1日 天気 晴れ 記入者:春・夏サクラ満開の入学式で、今日はお仕事でした。 ほんじつは、新しいバイトの人がいました。 空くんって名前の男の子です。空くんは、お父さんがメンセツをして雇った人です。そんな人は万事屋さんにいないので、逆に空くんは…

糸し糸しと言う心

ジリジリと殺人的な音量で鳴り響く目覚まし。 毎朝死ぬ気で止めてます。今日も、タオルケットの間から手を伸ばしてスイッチをオフに。そして、そのまま二度寝に突入する寸前に飛び起きる。そうだ、今日は暢気に遅刻できる学校なんかじゃないんだった。 部屋…

人形芝居

別に強い訳じゃない。 かと言って、弱い訳でもない。 ただ、良く解らないのだ。 長い間動かさない筋肉は動きを忘れて本来の役目を放棄すると言う。 きっと、自分の顔の表情筋は、そうやって動きを忘れたんじゃないだろうか。 もとから、あまり感情が動かない…

これから始まる物語

歩き出した時間は止められない。 それならば、せめて悔いることのない時間を歩みたいと。 そう言って前を見据える瞳の強さに、少しだけ怖くなった。 遥か昔に、数多の人間の思いを刻み込まれてなお倒れない、まるで救世主のような生き物が存在したらしい。私…

居場所

自分の居場所が解らなくなったのは何時からだろうか。所属するものは沢山ある。それは、仕事だったり家族だったりの関係で、決してそこは居心地の良い居場所ではない。それは、居なければならない場所だ。居たいとは、帰りたいとは思えない場所。それでも、…

12代目脱走計画−雪都逃げマース−

匡が出かけて一時間。ぼちぼち目がストライキを起こし始める。これ以上書類に向かっていると精神の崩壊を招きそうで、雪都は持っていたペンを放り投げる。五分の一程に減った書類だけど、終わりがまったく見えない。むしろ、見せる気なんかないだろうと雪都…

12代目脱走計画

「飽きた・・・。」書類の海に埋もれること早三日目。流石に、紙の山は減ったけれど、それと同時に順調に雪都のHPも減っている。 人間が過ごす最適な環境に整えられたご大層な執務室。エアコン様様。この機械のおかげで最高な環境で最低な仕事が出来る。馬…

悔しさを身のうちに笑ってみせましょうか。

腕に舞い踊る黒い蝶の羽根。 例えこの身に羽根を刻もうとも、何処にも飛び立てない。 もちろん、そんなこと知っている。それでも、望まずにはいられない。何処かへ行きたい。何処か遠くへ。ここではない何処かへ。 何処へ行きたいのか、そんなの解らない。 …

涙なんて流してたまるか。

噛み締めた血の味は忘れない。忘れてはいけない。それを糧に、前に歩くんだから。 泣いてたまるか、涙なんて見せてたまるか。涙は付け入る隙でしかない。涙を器用に使って嘘を使って生きるには、自分は弱いから。嘘に隙を作る涙は流さない事にした。表情を作…

Tatoo−黒い猫−

チッチと舌を鳴らしながら、少年は片手に皿を乗せて器用にバランスを保ったまましゃがみこむ。皿の上に乗るのは、濁った目をした魚の頭。 「ねこー、ねこねこ。出ておいでぇ、ご飯だよー。」 咥えた煙草をそのままに喋る少年の言葉は、少しだけ舌ったらずに…

Tatoo

「Tatooを彫りたいの。」 「はぁ?んなもん、どーすんのよ。」 「・・・目印。」暗い夜道、小さな総合病院。その名の通り、なんでもしてくれる病院。マトモな病院に行けない人間や、行ってはいけない怪我人。銃弾の摘出とか、アルコール中毒とか、薬物の禁断…

籠の鳥は何を思うか

籠の鳥は何も知らないフリをする。 生まれた瞬間の気紛れか、籠の中。一人歌うは悲しき旋律。今日も明日もその先も、待ってる未来に外はない。この籠の中だけが世界の全て。何時か。何時の日か、きっと外の世界に飛び立てる。 そう思ったのは遥か昔の幼き籠…

涙に暮れる茜空

この時期は好き。今までとは違って、仕事が終わっても明るいから。ほら、咥えた煙草だって蛍にならないでしょう?オレンジの空、流れる雲、微妙にまだ見える青と黒の境界線。ぼんやりとした夏前の空気。生温いような、冷たいような、誰かに肌を撫でられてる…

本日は晴天なり

最高の仕事日和。不健康な俺の仕事でもやっぱり晴れってのは嬉しい訳で、今日も元気にお仕事に出発。 仕事をしなくても生きていける世界を目指してみたけれど、そんな世界は何処にもなくて。結局毎日頑張って仕事してます。これでも俺は売れっ子なんですよ。…

中毒患者

自覚?そんなもんが、中毒患者にあると思うな。 社会性?んなもん、身に付く前に社会からはじき出されたよ。社会に適応できない俺じゃなくて、社会が俺を適応させてくれないんだもん。 底辺?人に誇れない仕事?そんなもん、クソ喰らえっての。必要とされる…

毎日適当で生きてます。

今日の仕事は引越し一件と犬の散歩代行が二件と、それからレストランのセッティングが三件。引越しの合間に犬の散歩を一気にクリアして、それからレストランをはしご。 いや、今日は良く働いたよ。自分頑張ったよ。これで家賃と携帯代を払えるね。 不定期な…

向かう先は

新しい季節の前触れ。 出しっぱなしで悲惨な状況になっていた炬燵。意を決して思い切って布団を跳ね上げて見れば、失くしたと思っていた靴下とかアンダーシャツとか、それに雑誌の切れ端だのテレビを見ていた時のメモだとか、ともかくとんでもない有様だった…

電車の中

新学期、浮ついた子供を尻目に、改札を足早に通貨する。 自分にもあんな時代があったのかもしれない、なんて洒落にならない戯言。一緒に学校に行こうと約束を交わす子供の姿は、まぁ微笑ましいと言えなくもない。塞がれた通路。邪魔な鞄を足先で蹴り飛ばした…

今日が過ぎればそれで幸い。

「明日が必ず訪れるなんて安寧で能天気な事信じてる、全世界の馬鹿に宣戦布告の花束を。」 「それ、決め台詞のつもりですか?」 入組んだ路地が迷路みたいに連なっている界隈。地下と地上の境を曖昧にして、どこまでも下に、どこまでも上にと重ねたガラクタ…